冷えの基礎知識

「なぜ冷えるのか?」
「なぜなかなか治らないのか?」

 

改めて考えてみると、理由をうまく説明できないかもしれません。
原因を知ることで対策方法が見えてきます。
まずは、冷えの基本を押さえておきましょう。

お花の本

冷えとはなぜ起こるのか?

 

私たちの体には、常に37℃前後の体温を保つ機能が備わっています。暑いと汗をかいて体を冷やし、寒さを感じると末梢血管が収縮したり、鳥肌が立ってなるべく熱を逃がさないようにしたり、震えて筋肉を動かし、熱をつくったりしようとします。
これらの働きは自律神経によって調整されていますが、心身のバランスが崩れると自律神経が正常に働かなくなり、冷えが生じやすくなります。

 

また、寒さを感じるだけでなく、ほてりやのぼせを感じる人にも冷えが隠れている場合があります。足が熱く感じたり、首から上だけが熱かったりするのは、心身のバランスが崩れ、熱の運搬や血管の調節がうまくいっていないということなのです。

 

冷えは病院に行っても治してもらえない

 

心身のバランスが崩れて生じる冷えは、西洋医学的には原因がはっきりわからない場合があります。西洋医学は不調の原因を検査などによって探り、その結果に基づいて治療を行うものです。しかし冷えは検査で異常が見つかることが少ないため、治療しにくいのです。

 

冷えから生じる不調の解消には、漢方医学

 

病気をピンポイントに治療をしていく西洋医学に対し、漢方では心身のトータルバランスを見て、症状の解決方法を探ります。
そのため、全身のさまざまな状態が影響しあって起こる冷えなどの治療にあっているといえます。

 

全身をめぐる3つの要素で不調の原因がわかる

 

全身をめぐる「気」「血」「水」これら3つの要素がちょうどいい量でスムーズに体をめぐると、健康な状態が維持できます。
流れが過剰になっても滞っても、不調の原因になります。

 

「気」とは、生命力となるエネルギーのことです。
血や水を全身にめぐらせる働きや、正しく流れるようにコントロールする機能があるため、3つの中でも特に大事な要素です。

 

「血」とは、血液のことを指します。
食べ物から取り込んだ栄養を身体中に届けます。
血が滞った場所には不調があるため、スムーズにめぐっていることが大切です。

 

「水」とは、汗やリンパ液など、血液以外の体の水分のことです。全身をめぐり、体内の不要な老廃物を体外へ排出する役割を持ちます。
水が多すぎたり、うまくめぐらなかったりすることで、めまいや頭痛がしたり、代謝がうまくいかなかったりします。